先生、その生命保険は高すぎます!

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以前、外貨建て終身保険や変額保険などの積み立て保険は、先生が高い税金を払った後で残ったお金を運用するという事を書きました。


獣医師が頑張ってもなぜお金が溜まらないか?

税金を払った後の積み立て保険は資金の効率が大変悪いのです

結論から言いますと、獣医師の先生に必要なのは掛け捨て保険です。

【このページの目次】

1.生命保険料はずっと安くできる

「めったに無いけど、自己資金だけでは対応出来ないリスク」に備えるのが本来の保険の役割です。

自動車保険を例にとると解りやすいです。人身事故を起こした際の対人賠償金は、場合によっては大変な金額になります。

そのため対人賠償保険の金額は現代では無制限にする事が多いです。これが本来必要な保険です。

自動車事故

逆に、同じ自動車保険でも「車両保険」は掛け金が高い割に保障機能は低いです。車両保険とは、自分の車の修理代金を補償する保険です。

仮に全損の大事故でも、車両価格(時価)までの保険です。この車両保険の掛け金が、自動車保険の保険料に占める割合が高いのです。

同じように、生命保険の分野で高い掛け金の割に保障額が低いのが「終身保険」や「変額保険」「入院保険」等と言えます。

日本にはある程度充実した社会保険制度があります。公的社会保険では不足する分だけ掛け捨て保険に入るのが合理的な選択です。

→社会保険を考慮した生命保険の設計(準備中)

2.獣医師にお勧めの生命保険・・・定期保険

定期保険とは10年間や、65歳まで等、一定期間を保障する生命保険です。必要な期間に必要なだけ・・・まさに保険の本来の形です。

 

掛け捨てなので、もともと掛け金は比較的安いです。

生命保険会社によっては非喫煙者等、保険料が大幅に割安になるケースがあるので、生命保険会社の比較が重要になってきます。

 

定期保険イメージ

定期保険しくみ
更新時に毎月の保険料は高くなる

定期保険は、掛け捨てですが、その機能を活用できるか否かで、大きな違いが出うる保険でもあります(担当者の質が問われます)。

3.獣医師にお勧めの生命保険・・・収入保障保険

動物病院開業時の借入金や住宅ローンは毎月の返済とともに残債は減少します。

 

お子さんの教育費や、生活費も一年経過するごとに、残りの期間の必要資金の総額は減少します。

 

今後のお子様の進路等にもよりますが、通常は「今」が一番大きな保険の必要があり、10年後、20年後は必要保障額は減少するものです。

 

「今」必要な大きな保障を安い掛け金で準備できるのが「収入保障保険」です。

 

収入保障保険イメージ

収入保障保険イメージ
保障額は少しずつ減ってゆく

収入保障保険の主な特徴は以下の通り

 

 ・加入時が最大の死亡保険金額で、徐々に保障額は減少する

 

・掛け金(保険料)は一定のため、最初は非常に割安で、後半は割高になる

 

・遺族年金として、給料のように遺族が毎月分割で受け取ることができる

 

・定期保険同様、非喫煙料率があり、さらに安く加入できる

掛け捨て保険は、いつ見直ししても「せっかくここまで続けたのに、もったいない」という事がありません。

後述しますが、定期保険や収入保障保険の加入者は、その後「がん」等の大病を患ってしまってからも、健康状態にかかわらず、一生涯保障の終身保険等に新規で加入できる制度があります(保険会社の規定にもよります)。

無駄な生命保険も多いですが、その機能を知り、活用する事ができれば、先生や万一の際のご家族の人生を左右する位、差が出るのも生命保険です。

「誰から保険に入るか」が重要になります。

 

獣医師の生命保険イメージ

4.入院保険は必要最小限でいい

 

入院保険とは先生が入院されたら、入院1日に付き、日額1万円等が給付される保険です。

 

病気になってしまった時に、何の保障もないのは心配だとお考えの獣医師の先生も多いと思いますが、トータルで損得を考える必要があります。

入院保険(医療保険)を契約すべきか否かは次のポイントをお考え下さい。

 

①.入院保険の掛金(保険料)総額と、もらえる入院給付金の比較

 

入院保険とは、基本的に入院している間、一日当たり1万円、2万円と給付金がもらえる保険です。

仮にある生命保険会社で45歳男性が入院給付金日額1万円の保険(特約は含めない)に加入した場合、月払い保険料(終身払い)は約5,000円です。


この保険を30年間払い続けた場合、支払い保険料の総額は約180万円になります。

 

入院1日当たり1万円貰えても、30年間で180日も入院しないと割りに合わなくなります。

 

②.高額療養費制度による医療費の実質負担額

日本の社会保障制度は、なんだかんだ言われても、やはり優れた制度です。

 

国民健康保険、協会けんぽ問わず、自己負担が1月あたりの限度額を超えた分は、高額療養費が払い戻しされる制度がありますね。

 

1か月あたりの医療費自己負担額上限額は所得により決まります。

 

高額療養費の上限額

【区分ア】標準報酬月額83万円以上:252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
【区分イ】標準報酬月額53万~79万円以上:167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
【区分ウ】標準報酬月額28万~50万円以上:57,600円

仮に【区分イ】の方が胃がんで医療費総額150万円(30%自己負担45万円)の場合、高額療養費適用後の自己負担は、約176,000円です。

もちろん差額ベット、食事代等、公的医療保険の対象外の負担もありますが、要は先生がどこまで保険に求めるのか考えるのが重要です。

5.保険会社によって保険料が大きく違う

 

生命保険は掛け捨てを活用、入院保険は必要最小限で良いと書きました。

普段はあまり意識しませんが、公的な社会保障制度である遺族年金、高額療養費還付制度などを考慮して保険を設計すれば、劇的に保険料を引き下げる事が可能になるかも知れません。

そのためには保険会社を何社も比較して保険料が安い会社を探す必要があります。

大型の保険代理店の場合、10社~20社以上の生命保険会社を扱える事が多いです。

ご自宅にいながら、無料でプロに比較してもらえる「保険ONLINE」などを使って徹底比較するのが近道です。

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